🌷puccaのネイル資格までの道のり④
【ネイリスト検定3級試験内容】
ネイリスト検定3級(JNECネイリスト技能検定3級、通称ネイル検定3級)は、ネイリストを目指すためのベーシックな資格試験です。
基礎的な内容で簡単に合格できると思われるかもしれませんが、本番の実技試験では減点されやすいポイントがあり、そこを押さえていないと不合格・失格になることがあるそうです。
ここでは、ネイリスト検定3級の実技試験の手順を詳しくご紹介します。本番の試験では大きなプレッシャーがかかりそうですが、減点されないよう手順をよく予習して確実に合格を目指したいです。
ネイリスト検定3級のタイムスケジュールは、次の表にお示しする通りとなっています。
ネイル検定3級のタイムスケジュール
午前の部の場合
時間
スケジュール
9:30
開場
10:15-11:25
実技試験(70分)
11:25-11:55
実技審査(30分)
11:55-12:10
片付けと筆記試験の準備(15分)
12:10-12:40
筆記試験(30分)
12:40
終了
※午後の部の場合は開始時間が13:00となり、工程は同一です。また上記タイムスケジュールは2022年夏期の場合で、今後変更になることもあります。
詳細は後述しますが、実技試験の出題はネイルケア(両手10本)、カラーリング(両手10本)、ネイルアート(右手中指など特定の指)と大きく3種類です。ハンドモデルに同行してもらい、モデルの手に施術を行います。
筆記試験はマークシート形式による択一問題が出題されます。出題範囲は衛生と消毒、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケアの手順などです。
基本的には公式問題集からの出題となり、難易度としてはあまり高くはありません。
3級の対策問題集を解いておき、落ち着いて臨めば合格できるでしょう。
ネイリスト検定3級の実技試験で押さえるべきポイント
初歩的な内容が問われるネイル検定3級。2021年秋期までの合格率は84%を超えており、しっかりポイントを押さえれば十分合格できる試験です。実技試験では抑えるべきポイントがあります。
失格対象にならないこと
確実に守るべきことは、失格対象にならないようにすることです。
簡単に思われるかもしれませんが、多くの方は初めてで慣れない実技試験とあって、いつもと違う雰囲気に圧倒され、緊張からミスをしてしまうことがあります。
失格に該当する行為は受験要項に記載されているため、良く読み、また模擬試験を行うなど対策をして、本番で慌てないよう準備をしておきましょう。
ネイリスト検定3級 失格行為の例
□遅刻、用具用材忘れ
□カンニングなどの不正行為(モデルが受験生にアドバイスをした場合も含む)
□試験官の指示に従わない場合
□事前審査や実技試験終了後に作品に手を触れたり、手を加えたりした場合
□タイムオーバー
□使用禁止の用具、用材をセットした場合
□用具・消毒剤を入れたウェットステリライザーを用意していない場合
※必ず入れる用具(ウッドスティック、ピンセット、キューティクルニッパー、メタルプッシャー)
など
http://www.nail-kentei.or.jp/kentei/pdf/youkou_01.pdfより作表
審査基準を事前に把握し減点されないこと
ネイリスト検定3級の採点は、5点満点法となっており、完成度により1点〜5点の採点がされます。
50点満点中、38点以上で合格となるため、すべて満点を取る必要はありませんが、最低でも4点は取れるような完成度である必要があります。
明確な採点基準は公開されているため、事前に熟読して、極力減点されないよう手際よく進めていくことがポイントとなります。
参考:http://www.nail-kentei.or.jp/about/pdf/saiten3.pdf
次回はネイリスト3級の実技の手順
について紹介したいと思います。
🌷puccaのネイル資格取得までの道のり③
puccaです✳︎
今回はネイル3級【実技内容】
について説明したいと思います。
1. 手指消毒(約1分)
まずは消毒用エタノールなどの消毒剤をコットンまたはガーゼに十分に染み込ませ、指先、指間、爪先をしっかりと擦式清拭(さっしきせいふ)します。手に直接スプレーすることは禁止されているためご注意ください。
2. ポリッシュオフ(約6分)
次に、コットンにポリッシュリムーバーを染み込ませ、事前塗りしてあるポリッシュをオフします。サイドラインまでしっかりと行います。コットンを巻きつけたウッドスティックを使うと、細かいところまでオフできます。
3. ファイルとブラシダウン(約12分)
続いて、親指から小指の順に、爪をラウンドにファイリングしていきます。エメリーボードは一方向に動かし、往復がけしないように気を付けましょう。キューティクルクリームまたはキューティクルリムーバーを塗布してなじませ、指先をフィンガーボウルに浸します。
ふやかせたらケア用ブラシで指をブラシダウンし、タオルで水気を拭き取ります。ブラシダウンの実施を抜かすと減点の対象です。
4. キューティクルクリーン(約14分)
ブラシダウンを終えたら、メタルプッシャーでキューティクルをプッシュアップします。キューティクルニッパーとガーゼを用いて、ルースキューティクルを除去しましょう。
ここまででおよそ30分程度を目指します。
5. ポリッシュカラーリング(約25分)
次はカラーリングです。10本の指にプレプライマーを塗布し、さらにエッジと爪表面にベースコートを塗布します。
真赤のポリッシュは2度塗りします。エッジも忘れずに塗りましょう。
なおパールやメタリック入りのポリッシュは禁止されています。
6. フラワーのネイルアート(約8分)
いよいよ大詰めです。アクリル絵の具と細筆を用いて、右手中指にフラワーのフラットアートを施します。ラメやラインストーンなどは使用可能ですが、アートシールやドットペンは使用禁止です。また図案の持ち込みは禁止されているため、何も見ずに描く練習は必須となります。
7. トップコート(約3分)
仕上げにトップコートで、表面に艶出しをします。エッジから爪表面にかけて手早く、かつ丁寧に塗布しましょう。
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ネイリスト検定3級の合格対策
それでは、ここからネイリスト検定3級に合格するための対策のポイントを3つご紹介します。
1. タイマーで本番同様に時間を測る
1つ目は、練習の際も本番と同様に、タイマーを使って時間を測ることです。
都内の会場だと、多い時では受講者は800名近くに上ります。たくさん練習をしていても、試験当日は練習とは会場の雰囲気が異なり、普段通りに動けず実力を発揮できなくなってしまうことも。練習時にタイマーを使って、手指消毒には1分、ポリッシュオフには6分…と時間を決めておけば、もし緊張したとしても戸惑うことはありません。
また、事前に工程の時間割を決める際に1, 2分余裕を持たせておければ、仮にどこかの工程で手間取ってしまっても、次の工程から落ち着いて取り組めるのでおすすめです。
2. できる限り人の手で練習する
2つ目は、可能な限りハンドモデルに協力してもらい、人の手で練習をすることです。
トレーニングハンドはやはり人の手とは肌の色や感触、硬さ、重さ、関節の動き、指の長さなど、様々な点で異なります。トレーニングハンドは練習に際しては使いやすいですが、あまりトレーニングハンドで練習をしすぎると、試験当日に勝手が違って戸惑い、上手くいかなくなることがあります。
ハンドモデルが確保できない場合は、自分の手も使うなど、練習段階でも極力本物の手に施術ができると良いでしょう。
前述のように人の手で練習したいと思ったときに、そのハンドモデルがなかなか確保できないというお悩みがあるかもしれませんが、ネイルスクールに通っていればネイリストを目指す仲間が大勢集まっているので、モデルの確保という意味でも対策しやすいといえます。
ネイルスクールには目的に応じたカリキュラムが展開されています。たとえばアフロートネイルスクールなら、「JNECネイリスト技能検定対策講座」が開かれており、受験したい級に応じた試験対策が受けられるようになっています。短期間で資格取得を目指したいのであれば、集中的に学べるネイルスクールの活用がおすすめです。